エディット・ピアフ

映画エディット・ピアフ観てきた。

超有名な曲、「愛の讃歌」で知られる
シャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描いた作品。

あまりにも偉大な人物なので、カンタンに
「感動した」とか「泣けた」とか言いたくないんだけど、
心の底から「観てよかった」と思った。

それから先に言っておくと、キャストが素晴らしい。
といっても俺は俳優とかはあまり詳しく知らないんだけど、
とにかく主演女優のマリオン・コティヤールは最高。
偉大な人物を演じきっている彼女の努力や情熱が、
映画を観終わってふと力が抜けた瞬間に
じわじわと沁みてきた。
あとで彼女のインタビューを読んだけど、
歌うシーンなんかも当然ある中で
「物まねで終わりたくないと思っていた」
という彼女の意志は、作品中100%達成されていると思う。

それにしても知ってる人は知ってると思うけど、
エディット・ピアフの人生ってほんとに凄まじい人生で、
カンタンに言葉にできない。
彼女の歌についても同様。

こういう人物を前にした時、
一般人であるところの俺らって
それをものすごく美化してみたり
ドラマチックにまつりあげたり、
ヘタすると「羨ましく」思ったり。

俺も曲がりなりにもドラムという楽器を通じ
音楽という表現をやっているけども、
偉大なミュージシャンやアーティストの物語や
逸話や伝説を見たり聞いたりすると、
「こりゃかなわないわ」とか「ゼッタイ追いつけんわ」
って思って(ま、それはそれで真実かもしれないけど)、
「俺もコイツに生まれてればな」と
思ってしまうことがある。正直ね。
こんなスゴい人生おくってるヤツに
俺なんぞがかなうわけねぇじゃんと。

この映画を観終わった時、
そういう感覚が全くなかったと言えばウソになるけど、
でもそうじゃない感情の方がたくさん湧いてきた。
音楽に限らず、「表現する」ってことについて、
真剣に生きるってこういうことだよな
って、深く感じた。

彼女の人生はけっして羨ましいとは思わない。
だって、想像を超えるくらい悲しい別れがあったり、
何よりも耐え難い孤独があったり、
そんなの俺ゼッタイムリだもん。
でも、時には生きるために、時には誰かに伝えるために、
また時には自分を表現するために、
真剣に歌ってきた彼女の人生は、
とても素晴らしいものだと思う。
いやヘンに美化しているんではなく。

で、ある意味、俺らだって同じ土俵に立ってるんだと思うのね。

俺はたまたま音楽やったり絵描いたりしてるけども、
それ以外のことをやってる人や、
やりたいことがなんなのかよくわからなくなっちゃってる人でも、
大きくても小さくても、なにか「伝えたい」って気持ちが
あるかないかってのが重要で、
それはつまり同じ土俵に立ってるってことなんじゃないかと。

要は、俺だってピアフと同じトコ立ってるんだよきっと
ってことが言いたいわけ(笑)
ピアフファンに聞かれたら怒られそうだけど。。

俺も彼女と同じくらい真剣に生きなくちゃなぁ。

なんだかわからんけど、そんなふうに思ったので、
ほんとに、観てよかった。

0コメント

  • 1000 / 1000